でも、でも、でも、そんなの関係ねぇ~!(古い?)
我が家総動員。子供二人はマテ貝やえびの殻剥きと小粒牡蠣の掃除、妻は謝さんの家へ持っていく食材と調味料のバック詰め。私は鶏肉やテンメンジャンなどの下処理をする(市販のテンメンジャンは酸味が強いので、使う前におろしにんにくを少々加えて蒸し、冷めたら蜂蜜を加えると、風味が増す)。
友達の李さんは私たち一家より早く謝先生のうちについた。ただ“巧媳妇难为无米之炊(ない袖は振れぬ)”,食材が届くまで、果物と飲み物を買って、お湯を沸かすことしかできなかった。
合流してから、厨房は戦場と化した。きゅうりやイカなどを切ったり、もやしなどの下茹でしたり(家庭用の火は業務用より弱いので、量が多い食材の炒めにハ向かない。代わりに強めの塩とサラダを入れたお湯でボイルする)、鶏肉を焼いたり、春餅の焼く生地をつくったりして、てんてこまいだった(忙得不可开交)。
「料理の鉄人」なみの慌しさの中、駅に到着した人たちからの連絡が続々届いた。とても手が離せないので、電話で駅から後楽園までの行き方を案内しておき、料理が一段落してから、私は李さんがくれた果物と飲み物を持って、みんなに会いに行った。
肝心の春餅の皮を焼くのに、時間がかかってしようがない。みんなから「お腹が空いたよ」とSOSメールが届く。申し訳ない。
そこで、「作戦変更」!
生春巻きの皮と具を持って、料理第一陣出動!
福建風焼き春雨(生春巻きの皮がこめ粉なので、米粉を時間が経ってもおいしい春雨に変更)と魚丸のスープをもって、第二陣参上!
★★
謝先生の家に遊びに来ている東大の学院生二人も誘って、総勢13人でパーティーが始まった。
みんな自分で好きな材料を選んで春餅に巻いて食べる。意外にも鶏のテンメンジャン風味が人気だった。暖かい魚丸スープも受けがよかった。
Fさんは興を添えるため、中国有名な白酒“二锅头”を持ってきていた。北京の大衆にとって、「白酒=二鍋頭だ」と言っていいほど北京では広く親しまれている白酒の銘柄なのである。アルコール度は、56度。やはり中国ではこれを飲まずして白酒は語れないと思う。僕は一度、内蒙古の先生の家でこれで撃沈した経験を持っていたものだから、羹に懲りて膾を吹く(一朝被蛇咬,十年怕井绳)。最初から不参戦宣告(高挂免战牌)をした。あまり強いため、みんなもちょっと飲んで(浅尝辄止)、やはり酒より料理を選んだ。
★★★
Aさんは“二锅头”の名前になぜ「二」という数字が入ったが疑問に思い、みんなに聴いていた。私がうろ覚えしていたのは紅高粱(コーリャン)を原料に、2度蒸留させたことからこの名がついたという話。肉をボイルしてから炒める“回锅肉”の名前の由来に似ている。
後に「紅星二鍋頭」の公式ホームページhttp://www.redstarwine.com/info/showinfo.asp?id=26で検索したら、この「二鍋頭」という名は、確かに蒸留の工程から命名されたが。実は蒸留の際、冷却水を入れた鍋を3回取り替えるけれども、2回目の鍋の「頭半部(前半)」に蒸留された酒が最も舌触りがよく芳醇だった。そこで、その部分の酒に「二鍋頭」という名をつけたという。
ためになった。質問してくれたAさんに感謝しないと!
自己紹介から自ずと中国へ行った話になり、人民大会堂でお偉いさんと会見を果たし、シルクロードをバイクで駆ける方もいるので、びっくり!
Yさんは中国の大半を旅行したことがある人で、特に世界遺産となる観光地にはくわしい。Aさんと謝先生は「東方ハワイ」という異名を持つ海南島を訪れたことがあり、海南島のおいしい料理の話で盛り上がった…
楽しい時間はいつも経つのが速い。気がつくと、もう帰る仕度しないと、追い出される羽目になりかねない時間になっていた。何枚か記念写真を撮って、会場を出たら、サプライズプレゼントが待っていた――5月5日、日本ではこどもの日であると同時に端午の節句にもあたるので、お風呂に入れる菖蒲が用意されてあったのだ。
大雨が降り続くが、心は大晴れ!やはりみんなと会うのは楽しい!
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