桜が咲き誇る週末、東京の都心=新宿の「アジア」に、続々と参加メンバーが集まってきた。
日本語が飛び交う賑やかな駅前と違い、ここは「ミニ中国」になっている。
本場の茶葉を使った熱いお茶と中国のお菓子の用意が済み、みんなはテープルを囲んだ。すでに知り合いになっているメンバーもいるが、初対面だという人もいる。まずは中国語で自己紹介から始まった。
Aさんは大体4年くらい中国語を勉強しているらしい。本人は「いまだ『話すと聞く』能力が思うほど上達してきていない」と謙遜に言っているが。実は最近コミュニケーションの能力が飛躍的に伸びている。その訳はというと、毎月平均一回は海外へ「旅行」することにあり、その旅先には必ず「飛輪海」のコンサートがある。彼女はみんなの顔を覗き込みながら“我是个追星族。”と言ったが、案の定、メンバーは「追星族」と言う言葉が分からない。
店が提供してくれた黒板に私がその単語を書いて簡単な中国語で説明すると、「あぁ~!“追っかけ”ね」とほかのメンバーがうなずく。
“我女儿也是个追星族。”向かいのBさんが困った顔で言った。“已经アラーフォー了,バレーダンサー熊川哲也の追星族,还不结婚……”女性のメンバーはしばらく「追っかけ」の話で盛り上がった。
話の途中、私は訂正するつもりでこう言った。“哦,您女儿都快四十了,因为是芭蕾舞舞星熊川哲也的追星族,到现在还没有结婚呀。”
しかしこれは、“老师,アラーフォー指的是35~45的女人。快四十了的话,不太对。”と、Cさんに逆に訂正されてしまった。
ここでは、先生もメンバーの一人。間違っていれば誰でも指摘できる。私にとっては、日本語の勉強になる。
“是吗?如果是35到40岁的话,除了可以说‘快要四十’了,还可以说‘奔四十’,如果是40到45岁的话,可以说‘四十开外’;而从35到45的话,可以说‘四十岁前后、四十岁上下、四十岁左右’。”などなど、話しながら板書する。
するとAさん。「じゃ、30代前半は“三十开外”、30代後半は“奔四十”と言えばいいですね」。さすが电脑系统工程师(パソコンエンジニア),头脑转得真快(頭の回転が速い)!
自己紹介はDさんの番。“我在台湾的农贸自由市场买 lǐzhi。”
ほかのメンバーは私をみた。この言葉の意味は…?
みんながわからなかったDさんの発音と似たような発音の果物は“李子、栗子、梨子、荔枝”と四つもある。それぞれを書いて見せると、「なるほど!」と、Dさんは先ほどの話を言い直した。“我想买的是梨(なし),店员给我栗(くり)。”
この後、全員で発音練習タイムになった。
Eさんは先日渋谷で開催された中国歌手张靓颖さんコンサートの話をしてくれた。他のメンバーはその歌手の名前を聞くのが初めてだったようで、かなり興味津々であった……。
あっという間に、2時間が経ち、第2陣のメンバーが集まってきたので、みんなに今日の会話整理し、作文を書いてみようという宿題を出して、日曜中国語教室の初会合は無事に終了した。
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