2009年5月10日日曜日

百家争鸣(a)

(一)
   黄金周我去中国了,听说ANA的汉语名字是“全日空”。汉语的意思是“一整天都空着(没有客人)”,不吉利。所以我不坐“全日空”的飞机,来回都坐JAL的飞机。
我坐的是商务舱,不是经济舱。商务舱里的乘客不太多,所以服务很周到。空中小姐很有礼貌地问我要不要喝葡萄酒,我点了一小瓶白葡萄酒,特别好喝。
过了一会儿,空姐又来问我:“您要吃西餐还是要吃日本套餐?”我要了日本套餐,空姐又向我推荐了一瓶免费的日本酒。这些酒菜都很可口,不吃完太可惜了,我就勉强地吃光了。
下飞机时,我感到很难受,差一点儿吐了。可是因为猪流感,机场里到处都是检察员,要是我吐出来,一定会被带去检查。我只好跑进厕所,像罗丹(ロダン)的“思考者”那样,蹲了很长时间。等好了一点儿才过海关。
以后,我再也不喝太多的酒(贪杯)了。

2009年5月9日土曜日

未雨绸缪(4)水到渠成(完)

 5月5日、朝から雨。



 でも、でも、でも、そんなの関係ねぇ~!(古い?)



 我が家総動員。子供二人はマテ貝やえびの殻剥きと小粒牡蠣の掃除、妻は謝さんの家へ持っていく食材と調味料のバック詰め。私は鶏肉やテンメンジャンなどの下処理をする(市販のテンメンジャンは酸味が強いので、使う前におろしにんにくを少々加えて蒸し、冷めたら蜂蜜を加えると、風味が増す)。

 友達の李さんは私たち一家より早く謝先生のうちについた。ただ“巧媳妇难为无米之炊(ない袖は振れぬ)”,食材が届くまで、果物と飲み物を買って、お湯を沸かすことしかできなかった。

 合流してから、厨房は戦場と化した。きゅうりやイカなどを切ったり、もやしなどの下茹でしたり(家庭用の火は業務用より弱いので、量が多い食材の炒めにハ向かない。代わりに強めの塩とサラダを入れたお湯でボイルする)、鶏肉を焼いたり、春餅の焼く生地をつくったりして、てんてこまいだった(忙得不可开交)。

 「料理の鉄人」なみの慌しさの中、駅に到着した人たちからの連絡が続々届いた。とても手が離せないので、電話で駅から後楽園までの行き方を案内しておき、料理が一段落してから、私は李さんがくれた果物と飲み物を持って、みんなに会いに行った。

 肝心の春餅の皮を焼くのに、時間がかかってしようがない。みんなから「お腹が空いたよ」とSOSメールが届く。申し訳ない。

 そこで、「作戦変更」!

 生春巻きの皮と具を持って、料理第一陣出動!

 福建風焼き春雨(生春巻きの皮がこめ粉なので、米粉を時間が経ってもおいしい春雨に変更)と魚丸のスープをもって、第二陣参上!

★★

 謝先生の家に遊びに来ている東大の学院生二人も誘って、総勢13人でパーティーが始まった。

 みんな自分で好きな材料を選んで春餅に巻いて食べる。意外にも鶏のテンメンジャン風味が人気だった。暖かい魚丸スープも受けがよかった。

 Fさんは興を添えるため、中国有名な白酒“二锅头”を持ってきていた。北京の大衆にとって、「白酒=二鍋頭だ」と言っていいほど北京では広く親しまれている白酒の銘柄なのである。アルコール度は、56度。やはり中国ではこれを飲まずして白酒は語れないと思う。僕は一度、内蒙古の先生の家でこれで撃沈した経験を持っていたものだから、羹に懲りて膾を吹く(一朝被蛇咬,十年怕井绳)。最初から不参戦宣告(高挂免战牌)をした。あまり強いため、みんなもちょっと飲んで(浅尝辄止)、やはり酒より料理を選んだ。

★★★

 Aさんは“二锅头”の名前になぜ「二」という数字が入ったが疑問に思い、みんなに聴いていた。私がうろ覚えしていたのは紅高粱(コーリャン)を原料に、2度蒸留させたことからこの名がついたという話。肉をボイルしてから炒める“回锅肉”の名前の由来に似ている。

後に「紅星二鍋頭」の公式ホームページhttp://www.redstarwine.com/info/showinfo.asp?id=26で検索したら、この「二鍋頭」という名は、確かに蒸留の工程から命名されたが。実は蒸留の際、冷却水を入れた鍋を3回取り替えるけれども、2回目の鍋の「頭半部(前半)」に蒸留された酒が最も舌触りがよく芳醇だった。そこで、その部分の酒に「二鍋頭」という名をつけたという。

 ためになった。質問してくれたAさんに感謝しないと!

 自己紹介から自ずと中国へ行った話になり、人民大会堂でお偉いさんと会見を果たし、シルクロードをバイクで駆ける方もいるので、びっくり!

 Yさんは中国の大半を旅行したことがある人で、特に世界遺産となる観光地にはくわしい。Aさんと謝先生は「東方ハワイ」という異名を持つ海南島を訪れたことがあり、海南島のおいしい料理の話で盛り上がった…

 楽しい時間はいつも経つのが速い。気がつくと、もう帰る仕度しないと、追い出される羽目になりかねない時間になっていた。何枚か記念写真を撮って、会場を出たら、サプライズプレゼントが待っていた――5月5日、日本ではこどもの日であると同時に端午の節句にもあたるので、お風呂に入れる菖蒲が用意されてあったのだ。

 大雨が降り続くが、心は大晴れ!やはりみんなと会うのは楽しい!


 




2009年5月7日木曜日

未雨绸缪(3)柳暗花明

 行き詰まると、木村佳乃が出演しているCMで言う「計画変更!」のように“穷则变,变则通”にすれば、また新たな道が広がる。



 パソコンでつぶさに検索すると、なんと、後楽園で会場を貸し出しする涵徳亭があるではないか!しかも凄いリーズナブルな値段設定である。早速電話をかけてみると、幸いまだ「不老」の部屋が空いている。ただ、予約が殺到するので、料金をすぐに支払わないと部屋の確保ができないというから、電話は切ると、すっ飛んでいった。



 これでどんな天気でも会食する場所が確保できた。食事後2時からボランティアの案内人について園内散策しながら、中国の造園美や新緑の観賞もできる。

 次に料理を作る場所を考えないと。家から作って持っていくと、出来立てのおいしさが味わえなくなってしまう。涵徳亭の調理場を貸すように交渉したが、「申し訳ありません」と、あっさり断られた。

 大抵の料理人はプライドが高い(心高气傲)から、知り合いじゃないと調理場を借りるんのは到底できない相談(与虎谋皮)である。飯田橋近くに知り合いがいる飲食店が思い当たらない・・・

 急に前、春日駅の近くに住んでいる翻訳家謝さんのお宅を訪れた時、東京ドームの丸い屋根が見えたのを思い出した。駅の地図を見ると、後楽園と東京ドームは隣り合わせだから、先生の厨房を借りて、できた料理を運んでくれば、うまくいくはず、きっと。早速電話で相談したら、快く協力すると言ってくれた。まさに“踏破铁鞋觅无处,得来全不费功夫。”

未雨绸缪(2) 山重水复


場所と日にちが決まれば、後は案内と料理の材料買出しです。
 福建料理だから、福建の特徴を出さないといけません。行きつけの中国食材専門店にマデ貝、小粒牡蠣とアオリイカ(蛏子、海蛎和墨鱼)を4日届くように予約しました。
 魯迅が『藤野先生』に以下のような文を書いていた:
大概是物以希为贵罢。北京的白菜运往浙江,便用红头绳系住菜根,倒挂在水果店头,尊为“胶菜”;福建野生着的芦荟,一到北京就请进温室,且美其名曰“龙舌兰”。
おそらく物は稀なるをもつて貴しとするのであろうか。北京の白菜が浙江(せつこう)へ運ばれると、先の赤いヒモで根元をゆわえられ、果物屋の店頭にさかさに吊され、その名も「山東菜」と尊んで呼ばれる。福建に野生するアロエが北京へ行くと、温室へ招じ入れられて「龍舌蘭」と美称される。
  故郷では庶民的な食べ物ても都会では高級食材になりますね。ま、こういう機会もないと、まず買わないでしょう。皆さんの御蔭です。
 そうなると、私の三流の腕(三脚猫功夫)よりも、やはり調理のうまい友達に頼んだほうがいいですね。大親友(死党,铁哥儿们)の李さんに頼んだら、二つ返事で引き受けてくれた。
 一方、参加できるメンバーも続々と返事が届きました。
 万事俱备,只欠东风。
東風は吹かなかったが、悪い知らせが2つ届きました。
 一つは週間天気予報では5日は雨になるらしい。
 もう一つは後楽園では料理することおろか、シートもひいてはいけません。
さらにゴールデンウィークに都合が悪くなるメンバーもメールが届きました。
 哎呀呀,四面楚歌。
 

2009年5月6日水曜日

未雨绸缪(1)时令食品


 楽しい一週間はあっという間に過ぎ去ってしまいましたね。皆さんは楽しく過ごしましたか?
 5月最初の日曜日教室は一回休みして、その代わりにみんなと一緒に会食することに決めました。
 前回料理の話の回に、“春餅”という話も登場したので、みんなに福建省の“春餅”や郷土料理を振舞おうと思ったわけです。
 “春餅”という名前から春の食べ物と気付くでしょう。中国では春といえば“踏青(春のピクニック)”というイベントが定番です。そのときに“春餅”を食べます。中国の名作家朱自清さんの《春》には以下のような名文(脍炙人口的名句)が脳裏浮かびます。
  盼望着,盼望着,东风来了,春天的脚步近了。
  一切都像刚睡醒的样子,欣欣然张开了眼。山朗润起来了,水长起来了,太阳的脸红起来了。
小草偷偷地从土里钻出来,嫩嫩的,绿绿的。园子里,田野里,瞧去,一大片一大片满是的。坐着,躺着,打两个滚,踢几脚球,赛几趟跑,捉几回迷藏。风轻悄悄的,草绵软软的。

 待ち焦がれ、待ち侘びて、ようやく東風が吹き、春の足音が近づきました。
 すべてのものが眠りから喜々と目を覚ましたようです。山々は新緑に彩られ、水かさが増し、陽さえも元気な赤ら顔になってきました。
 若草はこっそりと地から、初々しくて、青々と顔を出しています。庭園にも、野原にも、見渡せば、あちらこちらに伸びてきています。その上に座ってもよし、寝転がってもよし、さらに、ちょっとでんぐり返しやボール蹴りしても、駆けっこや鬼ごっこしても構いません。春の風がそよ吹き、草がやわらかい。
    桃树、杏树、梨树,你不让我,我不让你,都开满了花赶趟儿。红的像火,粉的像霞,白的像雪。花里带着甜味,闭了眼,树上仿佛已经满是桃儿、杏儿、梨儿!花下成千成百的蜜蜂嗡嗡地闹着,大小的蝴蝶飞来飞去。野花遍地是:杂样儿,有名字的,没名字的,散在草丛里,像眼睛,像星星,还眨呀眨的。
   “吹面不寒杨柳风”,不错的,像母亲的手抚摸着你。风里带来些新翻的泥土的气息,混着青草味,还有各种花的香,都在微微润湿的空气里酝酿……

 モモの木、アンズの木、ノシの木は、互いに譲らないで、花がいっぱいに咲いています。赤いものは火のよう、ピンクものは焼けのよう、白いものは雪のようです。花にはすこし甘味があるので、目を閉じて、まるで木の上にモモの実、アンズの実、ノシの実をいっぱいに結ぶようです。花の下におびただしいミツバチがぶんぶん飛んで、蝶々があちこち飛び交っています。至る所で野花が咲き、さまざまで、名があるもの、名がないもの、草むらに散ばって、目みたいで、星みたいで、まばたきをしています。
 「頬をなでる早春の風はすこしも寒さを感じさせない」、母親の手でさするようです。風に掘りたての土の息吹を含み、青草の味とさまざまな花の香りを混ぜ合わせ、すべてはすこし湿っぽい空気に溶け合っています…
 東京にはこんな風情を感じさせるところと言えば、やはり日中友好会館のそばにある中国式庭園――後楽園でしょう。独断で場所を決めました。
 開催日にちは相談の結果、5月5日に決定。ゴーゴーって、郷ひろみの歌の響きがあり、いい調子。