
一年秋天,我到一个遥远而又陌生的城市出差,住在当地十分有名的榕城大酒店里。
我在城里跑了一天,傍晚时终于把事情办得差不多了。我累极了,想马上打的回酒店休息。
我走出客户住的饭店,在路边拼命地挥手,也没有一辆出租车停下来。正好是下班时间,出租车上都坐着客人。
ある秋のこと、私は出張で遠くてなじみのない町へ行き、現地有名な榕城ホテルに泊まった。
町で一日中走り回り、夕方でようやく仕事を大方に片付けた。疲れきったので、すぐにでもタクシーでホテルに戻って休みたかった。
得意先が駐在していたホテルを出ると、道端で一生懸命手を振っても、止まってくれるタクシーはいなかった。ちょうどラッシュアワーにぶつがって、どのタクシーにも先客が乗っていた。
终于,有一辆车缓缓地在我身边停了下来。我高兴极了,拉开车门就坐了进去,对司机说:
“榕城大酒店,请快点儿。”
“榕城大酒店?”司机歪着头想了一下,“很远呀!”
“诶,别的城市的出租车司机都希望越远越好,怎么你们这里希望跑近道呀?”我莫名其妙。
司机想说什么,看看我,终于发动了车子说:
“那就走吧。”
ようやく、一台の車が私の横にゆっくりと止まった。喜んでドアを開けて乗り込むと、ドライバーに「榕城ホテル、急いで」と行き先を告げた。
「榕城ホテル?」ドライバーは首をかしげた、「遠いですなぁ」
「あれ?よその町のタクシーさんは遠ければ遠いほど喜ぶのに、ここはどうして近場の客を望んでいるのかね」、わけが分からない。
ドライバーさんは何か言いかけて、私を見つめて、ついにエンジンをかけて、
「では、行きましょう」と言った。
我透过后视镜打量了一下这位司机,他穿着一件雪白的衬衫,打着一条淡蓝色的领带,看上去十分精神。不像一般的出租车司机那样衣着随便。不禁对他有了一点好感。
他开车开得又快又稳。我当时很累,就没有跟他聊天,在后座上打起了瞌睡。
バックミラーでドライバーさんの身なりをチェックした。普通の身なりにいい加減なドライバーさんと違って、真っ白なシャツに薄い水色のネクタイを身にまとい、元気そうに決まっていた。思わず好感を抱いた。
運転も速くてしっかりしている。そのとき疲れたので、彼と雑談せずに、後ろで居眠りをしていた。
半个小时后,车才开到榕城大酒店。我掏出钱包打算付钱,这才发现这辆车没有计价器。
“我这辆出租车不仅没有计价器,而且是免费的”司机笑着说。
“哪有这样的出租车?”我当然不相信。
司机笑着说:“亏你还戴着眼镜儿呢,再好好儿看看,这辆车哪里是什么出租车,这是我的私家车呀!”
三十分後、車はようやく榕城ホテルに着いた。財布を出して支払うとき、やっと料金メーターがないことに気づいた。
「このタクシーはメーターところが、料金さえももらいませんよ」と、ダライバーは笑った。
「そんなバカな」もちろん信じるわけにはいかなかった。
「よくもメガネをかけておられますね。もう一度よく見て、これはタクシーなんかじゃなくて、マイカーですよ」
“我本来要去那家饭店吃晚饭的,没想到车还没有停稳,你就一脸疲倦地坐了进来,命令我送你到这里来。我看你挺着急,就客串了一回出租车司机。看来,我今天得在榕城大酒店吃了晚饭再回家了。”
当时,我的脸一下子就红了。
那顿晚饭,是我请的客。我们成了朋友。
「もともとは夕食しにそのホテルへ寄ったのに、車が止まるや否や、君が乗ってきて、疲れた顔でここに送ってと指図をしましたね。急いでいた様子なので、臨時にタクシードライバーを演じて上げました。どうやら、今日は榕城ホテルで夕食を食べてから帰ることになりそうですね」
どっさに、顔が真っ赤になった。
その夕食は私のおごりで、私たちは友達になった。