
(小説http://cn.xs8.cn/gt/lbh/bwbj/bwbj.htm)
(写真の出典http://www.geigeki.jp/topics.html)
へへへ…へぇ、今日は授業をサボりました。
メンバーと一緒に池袋の東京芸術劇場へ京劇を見に行ったのさ。
演目は、かの有名な『覇王別姫』!
物語は、みんながよく知る「三国演義」よりさらに古く紀元前206年、秦王朝が滅びた直後、政権争いをする「西楚覇王」項羽と貧しい出身の「漢中王」劉邦の最終決戦を描くものである。
この舞台では、劉邦と韓信が垓下に追い詰められた項羽に対して「十面埋伏」の罠仕掛けから、四面楚歌のエピソード、それから虞美人と項羽の最期までをわかりやすく手際よく見せてくれる。
まず、暗闇の中、歴史の重厚感をたっぷり感じさせるナレーションで背景説明を聞き、それから、舞台横の電子掲示板で台詞の字幕を見ながら、全員が「国家一級俳優」と冠する主演陣の演出を心行くまで鑑賞していた。
その音楽や歌の見事さといい、立ち回りの機敏さといい、衣装の華やかさといい。まさに「中国のオペラ」という別名にふさわしい芝居であった。そのすごさはいろいろな記事があるので、あえて書かないことにしよう。
ただ、京劇を楽しむために、演出上のいくつかのお約束事を理解しておかないといけない。
将軍達は、背中に何本も旗を立てていて、その数が彼が率いている軍隊をあらわす。
だから、初めのうち、旗いっぱいだった項羽は、終幕、何も背負わなくなってしまう。
それから、馬をあらわすのも、一本の毛の生えた棒。
その棒を一人が持って、くつわをおさえている風にしていると、そこに一頭の馬がちゃんと見えてくるから不思議だ。
後は虞姫が戦場を移動するときは、馬車で移動と言う演出が、車輪を描いた幕を体の両側に持って、まるで「人力車」に載ってるみたいに進んでいく。
項羽が敵の将軍たちの持つ槍の間を繰り潜るのは、夥しい戦いをしたの意味を持つ、敵が槍を挿す仕草と同時に、背を観客に向けて、退場するのは、戦死したことを意味する…
2時間の演目はあっという間に終わり、観客の拍手がずっと止まなかった。
あるメンバーの意見では、もし片方の字幕を中国語にしてくれると、中国語の聞き取り勉強にもなるのに。
さすが勉強熱心!
そして、今回招待券をくださった僑報社の段さん夫婦と情報を教えてくれた謝先生に本当に感謝しています!
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